検査結果を聞きに行く

バチーン!

と、わたしのおっぱいから細胞を取って2週間後、乳腺クリニックへ3回目通院。

 

その日は、私も夫も仕事はお休み。

予約時間が16時だったこともあり、春のぽかぽか陽気に誘われて、動物園へ♪

のんきに、「象さーーん」「ライオーーン」と楽しい時間を過ごしました。

そして予定通りクリニックへ。

 

 

まさかのがん告知

乳腺クリニックということもあり、患者さんは100%女性。主人は気を使って、コンビニで時間を潰すと言って、私一人で検査結果を聞きにクリニックへ。

 

ところが…受付をするなり「今日はお一人ですか?」と不思議な質問。

「主人がいますけど…外で待つと言っているので」と答えると「よろしければ同席していただけませんか」と受付の方が言っている…

 

なんでやねん?

 

まあ、そこまで言うなら…と主人に電話。もちろん主人も、どうして?という感じでコンビニから戻り一緒に待合室で呼ばれるのを待つことに。

 

そして、診察室へ。

 

いつもの優しい口調の先生。

「先日取った細胞の検査結果がでましたので、説明します。」と何やら話始めた。

手元には『病理組織検査報告書』が置かれた。まともに先生の話を聞かずに、検査報告書の所見欄をガン見。なにやら難しい言葉が並んでいる。読んでもあまり頭に入ってこない。

唯一、目に入った一文は

 

『粘液癌の像です』

 

ん?????????なんだ?????

先生が何を話しているのか、まったく集中できない。

ほとんど、先生と主人が話をしている。当の本人である私は置いてけぼり。というよい、うわの空。なにやら先生は話しづらそうな言い回し。そんな時、主人が一言。

 

「乳がんということですね。」と主人。

 

「はい。そうですね」と先生。

 

ちょょょょょょょょっと待って!!私のこと話してるんだよね。

私が乳がんってこと???パニックなんて通り過ぎて、雲の上から2人を見ている感じ。

この2人(先生と主人ね)は何の話をしてるんだ?

でもどうやら、乳がんなのは私のことらしい。

 

主人の口から「乳がんなんですね」という言葉が出たとたんに、流暢に先生が詳細と治療方針を話し始めた。

 

私の乳がんは、【粘液がん】という特殊癌に分類される。

楕円形の塊のなかに粘液があり、その中をがん細胞がふわふわ浮いているようなもの。

粘液癌は予後がよく、再発や転移の可能性が低い。脇のリンパへの転移も考えにくい。

 

という観点と現在の腫瘍の大きさから、私の乳がんは

 

ステージ2A期

 

現段階では、乳房温存手術と25回の放射線治療を行い、ホルモン療法を5年行うのがいい。

ただ、CT・MRIを行っていないので確定ではない。

抗がん剤が必要かどうかは、詳しい検査または術後に確定する。とのこと。

 

抗がん剤と言えば…よく髪の毛が抜けるとか聞いたことがある…

「先生、抗がん剤って髪の毛が抜けるんですか」

「はい。そうですね。乳がんの抗がん剤は抜けます」

 

が…….ん( ;∀;)

 

更に雲の上へ行く私を置いてけぼりにして、次の通院日までに家族と相談して考え来てほしいことを先生が紙に書き始めた。

その内容をまとめると

 

①このクリニックは手術・入院設備がないので専門の大きい病院を紹介する。

ただし、このクリニックでは【開放型共同診療】を行っているので、それも選択できる。

②おすすめの病院を5つほど提案するので、どこにするか決めて欲しい。

③病院が決まったら、CTとMRIを受けて詳しく検査して欲しい。

 

ちょっと余談

開放型共同診療とは

このクリニックには手術・入院設備がないが、クリニックと某がん診療拠点病院が提携してすることで、そのがん診療拠点病院でクリニックの先生が手術を行い入院、入院中は往診対応をするというものらしい。

 

 

本題に戻って

そして、6月頃には手術をと提案される。

そのタイミングで、雲の上から地上に降りてきた私は口を開いた。

 

「6月は無理です!!!結婚式を予定してるんです。絶対無理です」

 

「術後はすぐに仕事に復帰する人もいるくらいですから、結婚式もできると思いますよ」

いやいやいや( ゚Д゚) 先生、ドレス着るんですよ。術後??何言ってるんだよー

無理無理…無理。

「手術日は細かい検査をしてから決めましょう」と言われ、先生から宿題を持たされてその日は帰宅。

 

母に伝えなければ…でも自分から話すのは辛い。ということで、主人が母に電話で伝える。

 

こんな体になってしまって、ごめんね。お母さん… そんな気持ちでいっぱいだった。

 

それから、主人ってこんなに頼りになる人だったんだ。私一人だったら、大事なこと何も聞けていなかった。と思った1日だった。

 

 

 

 

 

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