さよなら、私のおっぱい

手術の日がやってきた

手術前日の21時から絶飲絶食( ゚Д゚)手術は朝9時半から。

 

さすがに当日は緊張。前日から絶飲絶食にもかかわらずお腹はすかない。

よくTVでは、手術室までベッドに寝たまま連れていかれるのを見ますが、実際は看護師さんと歩いて手術室へ。

 

手術室の入り口は2重の自動ドアになっていて、まず一つ目の自動ドアが開くと狭いスペースがあり、そこで頭に紙の帽子を被せられ、次の自動ドアへ。

 

すると、7つの手術室が並んでいて、小さなガラス窓から中の様子が見える。

手術室へ入ると、麻酔科の先生と看護師さんが2人。

テレビで見たことのある、あの大きなライト。異常に明るい部屋。でも部屋は小さめだった。

 

ベッドへ誘導され、横になる。幅の狭いベッド。落ちそう…( ;∀;)

そんなことを思っていると緊張がMAXに。

初めての手術。痛いのかな。起きた時おっぱいはどうなってるんだ?

 

そんなことを考えていると自然と涙が流れてきた。

 

それに気づいた看護師さんが、手を握ってくれて「大丈夫ですよ。緊張されてるようなので少し早めに麻酔かけましょうね」と優しい声。

 

麻酔科の先生が「今から麻酔かけますね。ゆーーっくり呼吸してみましょう」と口元にマスクをつけられると、気づいた時には手術終了。チーン。

 

「手術終わりましたよ」と手術室で声を掛けられ起こされた。と同時に、まるで左胸に鉄板が突き刺さっているかのような激痛・・・

 

え?もう手術終わったの?途中?めっちゃ痛い( ゚Д゚)

 

でも周りの様子から手術は終わっているようで、ベッドに載せられたまま病室へ…。

 

すごい吐き気と痛み。辛い・・・

 

その頃、主治医から家族に向けて手術の説明がされ、予定通りに乳房は切除でき、センチネルリンパ節生検の結果も問題なく、リンパ節への転移はないとのことだった。

詳しくは切除した癌の部分を詳しく検査してから、次の治療方針が決まるとのこと。

 

目を開けるのも辛い。近くで父・母・妹・甥っ子・主人・義母の声が聞こえる。

 

私を置き去りになにやら世間話( ゚Д゚)

 

時間を持て余した甥っ子には『ねーねちゃん、起きないの?どうしたの落書きされてるよ?」と手術前にマーキングした胸から首元へのサインペンのあとをツンツン( ;∀;)

 

おーーー痛いよ!それ!( ;∀;)

 

手術は無事に終わったけど、この痛みどうにかしてーーーー

 

夫が何度も主治医や看護師さん痛みのことを伝えてくれたのですが、痛み止めの注射をしてますから・・・これ以上は今は注射できないんですと断られ。耐えるしかないのか…地獄だな。

 

そして、気になる左のおっぱい。

数時間たって目が開けられるようになって、こっそりと覗いてみると・・・

あれ?小さいおっぱいがある。乳頭もある。

手術の直後だからか、血色は悪いけど想像以上に綺麗。

 

ホッとした。

 

私の場合、乳頭を残したので左のわきの下から縦に9センチ程切開しました。

切開した場所も目立たない場所で、よかった。しかし痛い。

 

そして夜。

この病院は手術当日のみ、一人だけ付き添いが病室に泊まることができるんです。

 

夫に泊まってもらったのですが、夫も朝から私に付き添い、緊張に疲れもあったのだろう。夜にはソファーで熟睡( ゚Д゚)

 

夜中に吐き気に襲われ、主人に声をかけても起きてくれない。どうにかナースコールのボタンを押して吐き気止めの注射をしてもらいました。

 

翌朝、主人は反省したみたいで、ごめんなさい(*_*)していました。

 

ひとまず、無事に手術は終了。

 

 

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